仕事でマイツールを使いたい一心で、毎月MG研修に通っていました。
しかし、次第にMGそのものが面白くなってきました。
MG会場に行くたびに、マイツールに関する新たな情報に触れることができました。
特に、会場となっていた木原正勝さんのアクシスビルでは、いつも気づきと発見がありました。
そんな中で、日本全国のマイツールユーザーズグループ「MUG」(MytoolUsersGroup)の存在を知りました。
すぐに会員になり、毎月『MUGニュース』が郵送されてくるようになりました。
わたしは、この冊子が届くのを、毎月楽しみにしていました。
冊子には、マイツールを仕事に活用するさまざまな事例が掲載されており、わたしは、それらを一つずつ検証していきました。
特に、武蔵野の小山昇社長が作成した「社長の決定」シミュレーションプログラムには痺れました。
なかなか動かず、プログラムのエラーチェック(デバッグ)を覚えながら試行錯誤を重ね、ようやく動かせたときの達成感は格別でした。
しかし、プログラムを動かせたものの、「社長の決定」を自分の仕事で活用するには、まだまだ時間がかかると感じました。
マイツールを学ぶ場との出会い
MGの参加者の中に、横浜の「OA牧場」の永島基さんがいました。
彼はマイツールの販売店の方で、当時のマイツールユーザーの中では若い方でした。
わたしと年齢も近かったこともあり、仕事の合間にOA牧場にも頻繁に通うようになりました。
そんなとき、佐藤雅英さんの『マイツール逆引き辞典』を手に入れました。
これは初めてのマイツールの参考書でした。
マニュアルと同じように、1ページずつマイツールで検証していきました。
佐藤さんの本のおかげで、マイツールをより身近な「仕事の道具」として感じるようになりました。この本はマイツールのバイブルです。
さらに、MG研修のほかに、
月に一度、西順一郎先生を囲んで、飯田橋の「タキン果実店」4Fで『西の会』が開催されていました。
これは手弁当の勉強会(参加費500円)で、まさにマイツールの研究所のような、わたしにとって夢のような場でした。
毎回、10人ほどが参加していました。
そこには、日本たばこの梶さん・楠根さんコンビも参加していました。
彼らは、マイツールを超えて、大量データを活用した需要予測や、どのルートを辿ればスムーズに商品を届けられるかを
データベースと地図を組み合わせたシミュレーションで検討していました。
(当時はインターネットもグーグルマップもない時代です)
その様子を見て、「コンピュータはこうやって仕事に使うのか」と衝撃を受けました。
マイツールとプリンタの挑戦
ちょうどその頃、キヤノンからインクジェットのBJプリンタが発売されました。
パソコンとほぼ同じサイズのコンパクトなプリンタでした。
当時、西先生にとってプリンタが軽くなり、持ち運びやすくなることは非常に重要なことでした。(当時は、MG研修の会場に15インチのドットプリンタを持ち運んでいました)
「マイツールから印刷できないものか?」
そんなことを考えながら、プリンタドライバを作るなど、試行錯誤を繰り返していました。
マイツールを知れば知るほど、統計やグラフの作成など、他にも学ぶべきことがどんどん増えていきました。
やっと見つけた、データ解析の黄金律
データを前にして、どうすればいいのか?
どこから手をつければいいのか?
この疑問に対する「マイツール黄金律」を、ついに見つけました。
1. TL(合計)を出す
2. AV(平均)を求める
3. S(ソート)で並べ替える
なんと、答えは一番最初に西先生から教えてもらった『マイツール名簿作成教室』にありました。
わたしがマイツールを使い続け、遠回りしながらもたどり着いた、まさに黄金律だったのです。
わたしは、友人の野口純男くんに「MGに行け」と言われました。
その意味がだんだんわかってきたような気がします。
(マヒマヒ)