はじめに ―― このコラムを読むあなたへ


「20週」、つまりおよそ5か月。
このわずか5か月のあいだに、ゼロから出発して、仕事でマイツールを使えるようになっていただこう――それがこのコラムの目的です。
マイツールにある程度習熟している方であれば、それは無謀だと思われるかもしれません。

私自身、自称マイツール歴35年を超えましたが、いまだに「マイツールが分かった」と思えたことはありません。
そんな私が、たった5か月でマイツールを自由自在に使えるように教えようとしているのですから、「なんとも乱暴な話だ」と思われるのも無理はないでしょう。

それでも、あえてこの挑戦をしようと思ったのには、それなりの理由があります。
マイツールの奥深さには限りがなく、進めば進むほど、さらに奥があることに気づかされます。

私も、マイツールを始めてから5年、10年という“生意気盛り”のころには、「よし、これでわかった」としたり顔をしていたことが何度もありました。
けれど今ふり返ってみると、それらはすべて無知な一人合点にすぎませんでした。
浅はかな自惚れだったと、今では反省しています。

マイツールに限らず、仕事の道具を使いこなすということには、「到達点」はないのだと、私は思います。
しかし、「どうすれば仕事でマイツールを使えるようになるのか」「どうすれば早く上達できるのか」といった点については、私なりに伝えられること、教えられることがたくさんあるという自信があります。

20週でやろうと決めたのは、「自由自在にマイツールを使えるようになるまで」という明確な目標を掲げたからです。
マイツールの奥は底知れず深いものですが、その深さを追い求めてばかりでは、イロハの“イ”をしっかり教えることがおろそかになってしまいます。

今回は、その「深さ」にはあえて目をつむり、まずは「イロハ」から、という覚悟を持って進めていきます。
説明はできる限りわかりやすく心がけますが、その一方で「狙いはかなり高度なところ」にも設定しているつもりです。
それは、この20週を終えたときに、もっと先に進みたいという欲が出てきたとき、必ず役に立つはずだ――という私なりの“老婆心”からくる願いでもあります。

どうか、私の言葉をしっかりと読み、そして忠実に実践してみてください。
「しっかり読むこと」と「忠実に実践すること」。これこそが、20週で成果を出すための大きな柱です。

実は今、このコラムを読んでほしいと思っている方が3人います。
その方たちが、一歩一歩、確実に前に進んでいかれることを心から願っています。

(マヒマヒ)


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