第1週で「マイツールを仕事に使う」ための心構えができたあなた。今週からいよいよ実践に入ります。
まずは、マイツールで「名簿」を作ってみましょう。
マイツールを少し知っている方、「一行1データ」という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、ここではあらためて基本に立ち返ります。知っているだけでは「使える」とは言えません。この20週で大切にしたいのは、「使えるようになること」、それも「仕事で使える」ようになることです。
■ はじめが肝心
マイツールを初めて使うとき、「どう始めるか」はとても大事です。今後、あなたはさまざまな壁にぶつかるはずです。そんなときこそ原点に戻るのがいちばん。この週の内容がその「原点」になります。
今回は、MG(マネジメントゲーム)の開発者・西順一郎先生が半世紀前から行っている「マイツール教室」の最初の部分を、そのまま一緒にやっていただきます。わたし自身も、マイツールを初めて触ったときにこの内容を学び、今でも何かあるとここに立ち戻っています。
西先生の掲げる「即やる。あとで直す」という積極思想と合理精神は、マイツールにぴったりの姿勢です。
■ マイツールを動かしてみよう!
マイツールには、現在およそ230のコマンドがありますが、実際によく使うのは30~40個程度。すぐに覚えられますし、使っていくうちに自然に身についていきます。

西順一郎著『戦略的マイツール入門』P52「マイツールの言語体系」
ここでは「名簿」を作りながら、基本のコマンドと操作方法を覚えていきましょう。
1.マイツールの起動と表の作成
マイツールを起動すると、左下に「仕事は=」と表示されます。
ここに「F」と入力して、エンターキーを押します。(このエンターキーを押すことを“ドン”と表現します)
F ドン
表題は? ドン
桁数は? ドン
項目名は?
社名 ドン
氏名 ドン
〒 ドン
住所 ドン
TEL ドン
生年月日 ドン
ここで「ESC」キー(エスケープ)を左手小指で押してください。
マイツールは、「仕事は=」と表示されているときに、コマンドを受け付けます。混乱したときややめたいときは、まず「ESC」キーで“逃げる”こと。これがマイツールの基本です。
2.表の保存
データが入力できたら、「W」(ライト)ドン → 「21」(ページ番号)ドン → ドン
これで表が「21ページ」に保存されます。
3.表を呼び出す
マイツールを再起動した後、保存した名簿を呼び出すには:
R ドン
21 ドン
コマンドの多くは英単語の頭文字になっています:
Read → R(読み出す)
Write → W(書き込む)
Format → F(表を作る)
Entry → E(入力)
End → END(終了)
できれば「R」ではなく「リード」、「W」は「ライト」と声に出しながら打ってみてください。コマンドが自然に身につきます。
4.データの入力
名簿1行目に、西先生を入力してみましょう。
E ドン(エントリー)
西研究所 ドン
西 順一郎 ドン
141-0011 ドン
品川区東大井 ドン
03-3450-7085 ドン
1937.0908 ドン
続いて、わたし自身の情報(中島正雄)を2行目に入力してください。
わたしの情報は
「コンピュータリブ、中島正雄、101-0051、千代田区神田神保町、03-3556-1477、昭和40年2月24日」です。
入力後は忘れずに「W 21 ドン ドン」で保存してください。
今週はここまで
入力例

宿題1
21ページの表に、自分の身の回りの人を20人分入力してください。そして必ず保存しましょう。
鉄則
- すぐやる、あとで直す(西式の基本精神)
- コマンドは英語を唱えながら入力する
- わからなくなったら「ESC」で逃げる!
今週のコマンド

西順一郎著『戦略的マイツール入門』P72「幼稚園の5語」
コマンド | 英語 | 動作 | 唱える |
---|---|---|---|
END | end | 終了 | エンド |
T | title | タイトル | タイトル |
では、また
(マヒマヒ)