エクセルの表をマイツールに取り込む
ここまで進めてきて、今いちばんやりたいことは「エクセルの表をマイツールにデータとして取り込むこと」ではないでしょうか。
これができれば、入力の手間がだいぶ省けます。
パソコン上にあるデータは、必ず何らかの方法でコピーできる、と私は思っています。
本当は、マイツールでFドンで表を作り、Eドンで手入力してもらうのが理想です。
でも、「それならエクセルのほうがいい」と言われてしまうと、ちょっと悔しいものです。
ここは“しょうがない”という気持ちで、エクセルデータをマイツールに移す方法をお伝えします。
この方法を覚えると、マイツールが“加工専門マシン”になってしまい、本来の「創造的な使い方」から離れてしまうのでは…と少し危惧しています。
でも、とても便利なのでご紹介します。
マイツール以外のデータを取り込むには
テキスト(画像や絵でない「文字」データ)なら、ほぼマイツールのデータにできます。
マイツールはこの点でとても優れています。
エクセルのデータをマイツールに取り込む方法
方法1:MPASTを使う
エクセルの表を選択してコピー

マイツールで MPAST
ドンドンドン
エクセルのデータがマイツールの表として貼り付けられます

保存する前に必ずやること
- 必ずデータを右寄せにすること
- タイトルをつける
- データ保存時は、上書きに注意

鉄則
MPASTしたときは、必ずSRする
MPASTでエラーが出るとき
- マイツールは1カラム最大300桁
- 300桁を超える列があるとエラー
- マイツールの表の幅は900桁まで
- 1行の合計が900桁を超える場合もエラー
対処法:
- 300桁を超えるカラムを減らすか削除
- 900桁超の場合は、必要な列だけに絞る
行数が多い場合
SGET
コマンドも活用できます
「?」の文字があるなど、文字コードなどでうまく表示できない場合
- これは仕様上、ある程度仕方ありません
- 取り込みたいデータの作り方をエクセル側でも工夫しましょう
注意:コロン「:」について
- マイツールでは「:」はエンターキーと同じ意味です
- データの中で使わないようにしましょう
マイツールからエクセルへデータを移すには
- マイツールでコピーしたいページを表示
MCOPY
ドンドンドン- エクセルに貼り付けるだけでOK
数字データの注意点
- 例:
1.10
→1.1
(末尾の0が落ちる) 2025.0610
→2025.061
- 郵便番号や電話番号も先頭のゼロが消える
郵便番号:0100043
→ 100043
になるので、010-0043
と「-」を入れましょう
電話番号:0335561477
→ 335561477
になるので、03-3556-1477
のように「-」を2つ入れましょう
まとめ
クラウドで管理されている会計システムや飲食店のレジシステム、ネットショップのシステム、見積システムなど、今はさまざまな業務用アプリが普及しています。現在、これらの多くのシステムでは、データを「CSVファイル(カンマ・セパレーテッド・バリュー)」というテキスト形式で、パソコンにダウンロードできるようになっています。
もし、こうした業務アプリをお使いの場合は、「CSVダウンロード」や「エクスポート」といったメニューを探してみてください。(データを書き換える操作ではないので、安心して試してみて大丈夫です。)
CSVファイルであれば、マイツールのデータとして簡単に取り込むことができます。
逆に、マイツールで作成したデータも、手順やフォーマットのルールを守れば、他のアプリ用データとして変換・活用することが可能です。
便利だからと言って、何でも取り込みに頼りすぎるのではなく、まず自分で1行1データを手で作る経験をしていただきたいです。
いろいろと工夫しながら、便利に使ってみてください。
本当は「手入力でじっくり」と言いたいですが、エクセル⇔マイツールの行き来ができると世界が広がります。
マイツールの“本質”を忘れないでいただきたい。
(マヒマヒ)