みなさんはこれから、一行1データが何百行、何千行もあるような大きなデータを扱うことになるでしょう。
そんなとき、「マイツールのどこに保存すればいいのか?」と迷うかもしれませんが、結論から言えば、どこに保存してもOKです。
保存先は2通り
1.ページに保存する
2.ファイルに保存する
「ファイル」という2つの意味
ここで注意しておきたいのは、「ファイル」という言葉が2つの意味で使われていることです。
マイツール内の“ファイル”
書棚にある書類をまとめて綴じる「ファイル」と同じイメージです。
マイツール内では、ひとつのファイルの中に複数の「ページ」が入っています。
ファイルはほぼ無制限に作成できます。
Windows上のファイル
マイツールで作成したファイルは、パソコンの他の場所や他のマイツールユーザーとやりとりする際、一つの“ファイル”として取り扱うことができます。
基本操作と注意点
ファイル・ページの基本コマンド
ファイルを作る → FILEドン
(あまり使わないので4文字のコマンドです)

ファイルを切り替える → CHF(チェンジファイル)ドン

ページに保存する → W(ライト)ドン
上書きの場合は「本当に書き込んでいいの?」と確認が入るので、もう一度ドンします。
Tips
空いているページに書き込む → WドンBドン
同じページに上書き保存する → Wドン*ドンドン
読み出す → Rドン*ドン
※SETC命令の10番(ページ拡張)がONだと、画面のデータが1ページに収まらず、特に上書き保存時に注意が必要です。ページの左上が黄色のときは要注意(青はOK)。

ファイル書き込み・読み込み(WFL/RFL)
同じフォーマットのデータなら、ファイル保存ができます。
書き込み → WFLドン
ファイル名(日本語でも英数字でもOK)→ ドン
パックしますか?「Y」ドン(上書きの場合は省略)

読み込み → RFLドン ファイル名 ドン
または Rドン ファイル名 ドン でもOK
ファイル名でページを検索
例えば、
SHドン 名簿 ドン C1=中島* ドンドンドン
でファイル名でページ指定して検索できます。
ファイルの共有とバックアップ
ファイルの共有
電子メールやクラウドでファイルを送信・アップロードし、他のパソコンや他のマイツールでファイルを開くことも可能です。とても便利です。
データのバックアップ
FILE命令で作ったファイル(たとえば「NN」)をバックアップする場合
新たに「NN2」ファイルをFILEで作り、
CPD(コピーディスク)ドン NN ドン NN2 ドン
でファイル全体を一発でバックアップできます。

WFLファイルの場合
WFLドン ファイル名を変えて(例:「名簿2」)ドン Yドン
これでバックアップ完了です。
Tips
Windowsのファイル名のつけ方
Windowsのファイル名は、デフォルトでABC順(アルファベット順)で並びます。そのため、あとでファイルを見つけやすくするためにも、ファイル名の付け方にちょっとした工夫をすると便利です。
私の場合、たとえばよく使うファイルは「#meibo」のように、先頭に「#」や「!」をつけておきます。こうすると、エクスプローラーで常に一番上に表示されるので、探す手間が省けます。
また、ファイル名を付けるときに迷った場合は、日付(例:20250618)を付けて保存するのもおすすめです。名簿を編集したら「名簿_20250618」とし、次回は「名簿_20250620」など、日付ごとに分けて保存します。これなら履歴も残り、自然にバックアップもできます。
ところで、ファイル名に「_」(アンダースコア)を使う人が多いのは、昔のパソコン環境に由来しています。
たとえば、Windowsやその前身のMS-DOS(エムエス・ドス)では、
ファイル名は「8文字+拡張子3文字」の8.3形式に限られていました。
空白や記号は使えず、_(アンダースコア)や-(ハイフン)が区切り文字として重宝されていました。
この名残で、今でも「」を使ってファイル名を整理する人が多いのです。実際、今のWindowsではもっと長いファイル名も日本語も使えますが、区切り記号として「」を使うと、ファイル名が見やすく、管理しやすくなります。
まとめ
ファイル名の付け方にはいろいろな工夫がありますが、「自分が後から見て分かりやすいこと」が何より大切です。昔の名残を活かしつつも、今の環境に合わせて柔軟にファイル名をつけてみてください。

最後に
今の時代、メモリはほぼ無料です。
必ずバックアップを取ってからデータ加工をしましょう。
不思議なことに、バックアップを取っていないときに限ってデータは壊れるものです。
(マヒマヒ)
いかがでしょうか?
「ファイル・ページ・ファイル」の使い方が分かれば、マイツールで大きなデータも安心して管理できます。