第14週 一行1データはソートができるように作る


いよいよマイツールによるスケジュール管理の「エンジン」部分、つまり本質的な使い方の解説です。
今週は「コンピュータを使いこなすには発想が大切」ということ、そして“アイデア次第で無限に活用できる”というマインドをお伝えしたいと思います。

こんなユニークなスケジュール管理法を考案したのは、マネジメントゲーム開発者の西順一郎先生。まさに天才です。

一行1データのスケジュール管理は「ソート(並べ替え)」がカギ

スケジュールの一行1データは、上部に直近のスケジュールがあり、最終行には昨日以前のスケジュールがあります。
この並びをどう実現しているかというと——
「日付で並べ替え(ソート)ているだけ」なのです。

ポイントは、
スケジュールが終わったら「削除する」のではなく、日付に「12」を足して管理するところ。
たとえば、7月の予定が終わったら、7 + 12 = 19、つまり「19月」として記録します。
(「19月」なんて現実にはありませんが、あえてそうします)

1.今日のスケジュール

2.日付に12を足す

7月22日↓7.22→12足す→19.22

あとは日付順・時間順にソートするだけ。
今日より“上”にあるスケジュールは「やり残し」です。
これを毎日見ていると、「そろそろ対応しなければ」と思い出し、意思決定できるようになります。

3.日付の小さい順、カラ(時間)の小さい順でソートする

スケジュールを入力または編集してから実行するコマンド

DLドンKドン罫線を削除する
Sドンドン2ドン3ドン4ドン3ドン7ドン1ドン8ドン1ドンドンドンWHENの小さい順、カラの小さい順、WHEREの名前順、WHATの名前順でソートします
ACMCドンドン2ドンドンドンLドンドン日付ごとに罫線を引く
曜ドン曜日をアップデート(UPD)する

4.やり残し+最新のスケジュールが上部に表示されます。
いつもこの上部を見て意思決定します。

1年間繰り返していると12月ごろに、「13月」が出てきます。これは1年前の1月。
その時は日付から「12」を引けば、また1月、2月…に戻ります。

通常の月ソート後の月(+12)
1月13月
2月14月
3月15月
4月16月
5月17月
6月18月
7月19月
8月20月
9月21月
10月22月
11月23月
12月24月

5.スケジュールの最後部には、既に意思決定して実行したスケジュールです。
来年また使います。

データは「繰り返し使う」ことで“資産”になる

スケジュールは、去年あったことは今年もほぼ同じ。
だからマイツールのスケジュール管理は「1年使ったら、もう1年先の分がすでに入っている」というわけです。

今入力しているデータは、実は来年以降も使える「未来資産」になっている。
そして、「ソート」するだけで意思決定に役立つスケジュールデータになります。

マイツールに一度入力したデータは、何度でも使い回す——これがデータベース的思考=マイツール脳です。

スケジュールが終わったら、日付の「月」に12を足すことで、来年のための「未来データ」に移動させます。

•こうすると、古いデータも削除せず「未来のスケジュール」として活用でき、日付順に並べておけば来年用のスケジュールとして簡単に再利用できます。
•1月(January)は13月、2月(February)は14月、…12月は24月として一時的にデータベース内で管理します。
•この方法なら、前年分を「12を引いて」元の月に戻すだけなので、再利用も簡単!
•マイツールの“データは削除せず蓄積・再利用”という哲学にもピッタリです。

ソートの発想で世界が広がる

日付に「12」を足すという発想、すごいですよね。
このアイデアを生み出した西先生は、“検索(サーチ)”よりも“並べ替え(ソート)”重視派です。名簿も、まずソートして探します。
•検索(サーチ)はピンポイントで目当ての情報にダイレクトにアクセスできます。
•ソートは前後左右・縦横斜めの情報も同時に目に入るため、思いがけない発見や、思い出すきっかけを得られます。

サーチやソートはコンピュータの得意技。
でも、そこから何を考えるか・どう活かすかは、人間の役目です。

この考え方は、AIが普及した現代も変わりません。
「AIがサーチ・ソートしても、“考え・意思決定するのは自分”」――
マイツールの哲学が、今こそ生きてきます。

まとめ

マイツールの「一行1データ」はソートできるように作ることが大原則です。
後から自在に並べ替えられるように、まずはFドンで表を作ってみましょう!

マイツールを学び、使いこなすことで、あなたのコンピュータの使い方も大きく変わるかもしれません。ただの作業道具ではなく、考えること・出会うこと・つながること――コンピュータは、人と会い、人生を豊かにするための道具です。
さあ、今日もマイツールで新しい一歩を踏み出しましょう。

鉄則

データはソートできるように作る


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