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西式スケジュール管理を盗む、一行一データに気づくまで

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思想が宿る道具・マイツールの原点

一目惚れ

 MG(マネジメントゲーム)セミナーで西順一郎先生が配布する、マイツールで作成された資料の中で、わたしは「セミナースケジュール一覧」に一目惚れでした。

 「わたしも、あれを作りたい!」そう思ったのが始まりです。

 あの一覧表はどうやって作っているのだろうか。

 わたしは毎月、木原さんのアクシスビルで開催されていた東京MGセミナーに通い、西先生を観察しました。

観察と実践、そして“盗み”の日々

 セミナー中、先生が前の机でマイツールを操作する時間があります。

 わたしは早く決算を終わらせ、そっと先生の後ろにまわって、マイツールを操作する手元をじーっと見つめていました。

 あまりに真剣に見つめていたせいか、「どうしたの?」と先生に声をかけられたこともありました。

 わたしがMGセミナーに通い始めたのは、マイツールをもっと知りたかったからです。

 地方開催のMGセミナーでは、先生と朝食をご一緒する機会がありました。

 その席で先生は、マイツールで作成したスケジュールを印刷した紙を取り出し、眺めたり、何かを書き込んだりしていました。

 わたしはその様子をさりげなく(いえ、かなり不自然に)観察し、仕草や書き方を盗みました。

 知らない、新しい使い方を「盗む」と、すぐに試してみたくなってワクワクしたものです。

 それ以来、先生との朝食が楽しみで、地方のMGセミナーにも積極的に通うようになりました。

 今にして思えば、ほとんどストーカーです。

 やがてわかったのは、あの美しい一覧表の元となるのは、西先生ご自身のマイツールで管理されているスケジュールデータが元でした。

 それをオートプログラムで加工し、A4の横レイアウトで印刷用に整えていたのです。

 この使い方を詳しく知ることができたのは、「マイツール経営教室」に参加したときでした。

 その頃には、厚かましくも西先生にマイツールのことを少しずつ質問できるようになっていました。

足かけ2年で見えたマイツールの本質

 そして足かけ2年。

 マイツールの中には、自分自身の2年分のスケジュールが蓄積されていきました。

 ついにわたしは、西先生と同じように、マイツールでスケジュール管理ができるようになったのです。

 この“盗んだ”スケジュール管理術のおかげで、わたしは「一行一データ」という概念の本質を理解し、
マイツールが「データベース」であること、
そして「S」コマンド=ソート=並べ替えによって、情報がまったく新しい意味を持ちはじめる面白さに気づきました。

 「マイツールの真の使い方」が、ようやく少しわかってきた気がします。

 使っているコマンドも、考え方も、驚くほどシンプル。
それでいて、美しい。
そして、“最先端”
いえ、今でも、最先端なのです。

受け継がれる思想としての“道具”

 当時、マイツールには「MUG(Mytool Users Group)」というユーザー会があり、年に一度、全国大会『MUGハートウエアフェスティバル』が開催されていました。

 1997年9月、広島で行われたその大会で、わたしは分科会の1コマを担当することになりました。

 そこで、わたしは“西先生から盗んだ”スケジュール管理術を、「西式スケジュール管理」として、冊子にまとめて発表しました。

 今思えば、西先生には……事後報告だったかもしれません。

 恐縮ながら、このスケジュール管理術は今なお色あせることなく、私のホームページからダウンロードされ、多くのマイツールユーザーに読み継がれています。

 それもそのはず。

 このスケジュール管理術は、西順一郎先生ご自身が築き上げたものだからです。

 マイツールにも、西式スケジュール管理にも、思想があります。

 思想があるからこそ、それを“自分の道具”として、誰もが自在に使いこなすことができるのでしょう。

 荒川さん、よろしいでしょうか。

 (マヒマヒ)

西式スケジュール管理

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