マイツールは人と会うための道具なのだ


いよいよ最後の週になりました。
ここまでマイツールを学んでくださったみなさん、本当にありがとうございます。

マイツールを使うことで、仕事を「一行1データ」で考える習慣が少しずつ身についてきたのではないでしょうか。
データを手軽に 並べ替え(S)・検索(SH)・置き換え(UPD) できるようになると、自分の仕事のやり方、つまり 仕事のアルゴリズム=問題解決の手順 が確実にバージョンアップしているはずです。

西順一郎先生の言葉

「社長はマイツールしか使えない」と言いながら、全国の中小企業にマイツールを広めた西順一郎先生は、こう言われました。

パソコンでやることは、スケジュール管理が95%、名簿管理が3%、管理会計が2%。

つまりパソコン=マイツールだと。わたしもその通りだと思います。長年マイツールを使い続け、何度も助けられてきました。

わたしの体験

仕事に行き詰まったときや「どうやって売上を上げようか」と悩んだとき、わたしは必ずマイツールの名簿を眺めます。

西先生の教え通り、郵便番号順に並べられた名簿の一行一行を見ながら、その人の顔を思い浮かべます。学生時代の友人、前職でお世話になった方々、バスケットボールの仲間、取引先、行きつけのお店、親戚・家族まで、みんなが一緒に名簿に入っています。

わたしは名簿の整理をはじめます。名前を西式に揃えると、名簿が整い、心も整っていきます。そして一行ごとに名前を見ながら「今年は年賀状を写真で出そうか」「自社の新聞を送ろうか」「忘年会にお誘いしようか」と、不思議と新しいサービスのアイデアが浮かんできます。

マイツールの先には「人」がいます。
データの一行一行は、単なる情報ではなく、自分の人生を支えてきた人とのつながりです。だからこそ、眺めるだけでも新しい気づきや発想が生まれ、気持ちが前向きに変わっていきます。

毎朝、マイツールを立ち上げてスケジュール管理のファイルを開くのが、わたしのルーティーンです。

昨日終わった仕事の日付に「12」を足してソートする。この操作が、なんとも言えない心地よい快感なのです。小さなことですが、ちょっとした達成感があります。

そして新しい予定を入力し、またソートする。ソートを繰り返すたびに、自分の心が整い、前向きになるのがはっきりとわかります。まるで自分の気持ちまで整理されていくようです。

頭の中のことは、いったんマイツールに移して忘れる。そして必要なときに、マイツールを見て思い出す。これこそが「考える技術」だとわたしは思います。

スケジュールを1〜3ページ分印刷すると、だいたい2か月先の予定が見えます。その一覧を眺めていると、不思議と新しい気づきや発見、ひらめきが生まれてきます。自然と仕事の準備が整い、次の行動を考えたくなるのです。

マイツールは、わたしにとって次の行動を教えてくれる、かけがえのない相棒なのです。

名簿とスケジュールは「人との約束」

スケジュールの一行1データは「人と会う約束」です。
名簿とスケジュール、どちらも人とつながるための一行1データです。

この20週では、前半で名簿管理、後半でスケジュール管理を取り上げてきました。
もちろんマイツールの機能はこれですべてではありませんが、仕事に活かすにはこれで十分だとわたしは思います。

この20週で、わたしの伝えたいことはすべてお伝えしました。
ここから先は、あなた自身のやり方でマイツールを使ってみてください。どの方法も、あなたにとっての「正解」です。

これから使い続けるために

西順一郎先生のマイツールを真似るところから始めましたが、これからマイツールを活用していく上で、ぜひ 自分でFドンして表を作ること をおすすめします。

なぜなら、そこには必ず新しいアイデアや発見があるからです。
他人が作った表は、あなたの表ではありません。Fドンでゼロから始めることで、問題解決や目標達成の第一歩を踏み出せるのです。

マイツールとの会話

マイツールは単なるソフトウェアではなく、あなたの相棒です。
一行一行のデータの先には「人」がいます。スケジュールや名簿を眺めるとき、その背後にある人とのつながりや出来事を思い出し、次の行動を考えることができます。

データを入れて、ソートして、検索して、置き換える。そのシンプルなやり取りの中で、マイツールはあなたに気づきや発見をもたらしてくれるでしょう。

最後に

あなたが今からすぐ、「マイツール」への道を歩みはじめることを、心から期待しています。
マイツールと会話しながら、仕事を楽しく、そして人生を豊かにしていきましょう。
あなたが今日Fドンすることで、新しい未来が始まります。
20週、お付き合いいただき、本当にありがとうございました。

(マヒマヒ)


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